事務局ブログ
東京日本橋にある「みやき」 青木篤①
2018-07-05
東京日本橋にある「みやき」 青木篤➀
本校における功労者のおひとり、青木篤氏をご存じでしょうか。
明治40年5月南茂安村(現みやき町)に生まれ、大正14年3月に佐賀県立三養基中学校を卒業された旧中第2回生です。卒業後は、早稲田大政治経済学科に進み、合資会社金子組に入社。のちに金子架設工業(株)3代目代表取締役に就任されました。
青木氏は、「誠実と奉公、博愛共栄の念」を大切にされ、東京都知事や建設大臣、東京労働基準局などからさまざまな賞を受賞。そんな激務の間にも、郷土への想いは厚く、就職難であった時代に毎年本校から多数の生徒を採用しました。昭和35年には青木奨学会を創立し、後輩の勉学を奨励。その他にも当時の校門や庭園、ピアノ、養基会館設立などの物心両面に渡る援助を続けていただきました。
また、東京養基同窓会も結成されました。上京する後輩の集いの場として日本橋の会社事務所内に「喫茶みやき」を開店し、会合の場所にされたそうです。
私財を投げうっての絶えざる支援に、母校愛や後輩の育成に対する熱い思いが伝わり、感謝の気持ちしかありません。
三養基高等学校もあと2年で創立100周年を迎えます。激動の時代を乗り越え、伝統を継承し、これまで多くの優秀な人材を輩出することが出来たのは、青木篤氏をはじめ偉大な先輩方の母校に対する支援のおかげだと改めて感じました。
いまでも日本橋駅からすぐの場所に、喫茶店「三根倶楽部みやき」が営業しています。
この春、関東に進学した卒業生の皆様、ふるさとが恋しくなったときは、ぜひ一度訪れてみませんか。
40周年記念誌に青木篤氏からの寄稿がありましたので、次回ご紹介させていただきます。