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事務局ブログ

三養基中学陸上部全国制覇のこと

2018-06-01
右から2番目が中島茂
昨年夏、東京から1本の電話が入りました。本の編集をしているという夫馬氏より、「1964年の東京オリンピックにおける聖火空輸について、本を制作しているところですが、その中で聖火リレーの中心的人物として中島茂氏が浮かんできました。ご親族の方にも取材をしたのですが、生まれ育ちについてのことやお写真が発見できず、困り果てて母校である三養基高校にご連絡差し上げました」とのことでした。早速、中島茂氏の資料や、元陸上部である同窓会長にもお話を伺い、数枚の写真と当時の記録をお伝えしました。
 
この中島茂氏こそが、三養基中学陸上部を全国制覇に導いたおひとりなのです。
 
  さかのぼること、1932年(昭和7年)の夏。場所は甲子園南運動場。第18回全国中学陸上競技選手権大会での1600メートル継走。4人の三養基中学陸上部が出場しました。第一走者中島直矢、第二走者橋本英市、第三走者中牟田市次、そしてアンカーが中島茂。この大会で三養基中学陸上部が日本新記録「3分22秒4」を打ち出しての全国制覇を成し遂げました。この大記録はその後20数年破らなかったそうです。
 
 また、あくる年には、ロサンゼルスオリンピック最終予選でこの決勝競技に、文理科大学、早稲田大学、全朝鮮、慶應義塾大学、立教大学、全満州の中に三養基中学が入って、「中学校はただ一校でございます」と紹介されました。
 
並外れな4名の先輩方です。三養基陸上部の名声は全国に響き渡り「三養基」の名を多くの人々が知ることになりました。
 
ちなみに、現在の三養基高校陸上部顧問の先生にお話を聞くと、「この競技に出場する選手を組んでいないが、もし走らせるなら、3分30秒以上かかるだろう」とのことでした。86年経った現在からみても偉大な記録ですね。
 
話は戻りますが、先日、夫馬氏より書籍が届きました。中島氏の卒業後の活躍が鮮明に記された一冊です。
「中島氏の業績をちゃんと残せたことが、私としては一番よかったと思えることです。皆様にもっと広く知られて欲しい事実だと思っています著者夫馬氏の想いが心に響きました。大切に読ませていただきます。
 
 
  「1964年東京オリンピックの聖火空輸大作戦」著者夫馬信一 原書房 
 
 
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